kmaebashi.comのサーバ移転を行いました

私の個人Webサイトである「K.Maebashi's home page」(kmaebashi.com)を置いていたレンタルサーバ業者が事業を撤退するとのことで、新たにさくらインターネットVPSを借りてそちらに移転しました。

昨晩20:00頃にDNSの更新を行いました。TTLはデフォルトで3600秒だったので、DNSの浸透()は最長1時間で終わるはずで、今kmaebashi.comを見たら確実に新しい方のサーバが見えている、のではないかと思います。

http://kmaebashi.com

これが想定している新しいサーバを見たときの画面、

移転後サーバの画面

もし何らかの事情で古いサーバが見えてしまったとしたら、以下の画面になります。

古いサーバの画面

もし下の方の画面が見えてしまったら、掲示板なりここのコメント欄なりで教えてください(まあ、教えていただいたとして、私にできることはないように思いますが)。

このホームページは、最初に作ったのは1998年頃、私が使っていたプロバイダ(Nifty)のホームページスペースに置いたのが始まりです。その後、ドメインkmaebashi.comを取って移転して、そのレンタルサーバ業者が破産してサーバの再販元に引き取られたりとか、ところがその後もDNSはつぶれた会社に依存していて2017年頃に一度止まってしまったりとか、実はその後もそのDNSに依存していたらしいということが今回の移行で発覚したりとか色々ありましたが、なんやかんやでNiftyから数えれば25年にわたり運営してきたページです。今は見てくれる方も減ったとは思いますが、サーバがなくなるに任せて消えてしまう、というわけにはいきませんね。著書の正誤表なんかもここにありますし。

このページには、動的コンテンツとして、掲示板とアクセスカウンタがあります。掲示板は、元のものは「レンタルサーバでそれしか使えなかった」という理由でPHP + MySQLで書きましたが(2005年頃)、今回はVPSで言語も自由に選べるので、Java + Spring boot + PostgreSQLでゼロから作り直しました。データも移行済みです。この掲示板は、パスワードを設定しておけば自分の投稿を後から削除できるのですが、その削除用パスワードも「ほぼ」移行できたと思います。元の掲示板はパスワードにランダムなSALTを付けてMD5でハッシュしたものをDBに保持していて、そのままでいいかな、と思っていたら、ちょうど作り直している最中にMD5のパスワードが抜かれたというニュースがあったりして(この例ではSALTもついてなかったようですが)、MD5でハッシュ化したものに再度bcryptをかけるようにしました。「ほぼ」移行できたというのは、元のパスワードにシングルクォート等が入っていた場合、旧掲示板ではPHPのmagic_quotes機能で変換されてしまっていたからです。だからこんな変な機能を使ってはいけなかったんだ! (参考)

掲示板のURLは以下。拡張子が.phpになっていますが、これは過去投稿へのリンクを維持するためで、上述の通り中身はPHPではありません。

http://kmaebashi.com/bbs/list.php?boardid=kmaebashibbs

あとはアクセスカウンタ。これもJava + 生Servlet + PostgreSQLで書き直しました。私は「プログラムは依存が少ないほどえらい」と思っているのでさすがにこんなのにSpring bootとか使う気にはなれず。でもTomcatのコネクションプールは使った。

いまどき、「ホームページ」に「アクセスカウンタ」を、わざわざスクラッチで作り直してまで配置する奴もめずらしいかと思いますが、「元ページにあるものは基本全部引っ越す」方針としました。アクセスカウンタとか掲示板とかの作成記事はまた別途書こうと思います。

あまり更新もしていない過疎サイトですが、今後ともよろしくお願いいたします。