「本当の基礎からのWebアプリケーション入門――Webサーバを作ってみよう」書籍版が発売されました!!

連日宣伝ですみませんが、以前よりWebで公開していた「本当の基礎からのWebアプリケーション入門――Webサーバを作ってみよう」の書籍版である「Webサーバを作りながら学ぶ 基礎からのWebアプリケーション開発入門」本日6/7に発売されました。

技術評論社さんの紹介ページはこちら。
Webサーバを作りながら学ぶ 基礎からのWebアプリケーション開発入門:書籍案内|技術評論社
私のWebサイトにおける紹介ページはこちら。
http://kmaebashi.com/webserver/index.html
amazonはこちらから。

もともとこの本の構想は、記録をたどると2007年2月20日に私のWebサイトの掲示板の書き込みの頃にはあったようです。10年近く前か……

http://kmaebashi.com/bbs/list.php?boardid=kmaebashibbs&from=880&range=1

とはいえ、CGIはWebアプリケーションの基本ですから、(Perlでもよいので)一度は 
作っておくべきものかとは思います。最近は、PHPやらJSPやらStrutsやら、果ては 
ASP.NET等いろいろ便利な道具があって、もちろんそれはそれでよいのですが、 
結局下回りを知らないと困ることもありますから。 

「本当の基礎からのWebアプリケーション入門 ―Webサーバを作ってみよう―」 

なんての、誰か書いてくれませんかね… 

その後、このブログでも言及したりしていますが、
「本当の基礎からのWebアプリケーション入門――Webサーバを作ってみよう」って誰か書いてくれませんかね - プログラミング言語を作る日記

1章から5章までは、ほぼ上記の記事にメモした構成のままで、このたび本になりました。

つまり私にしてみれば、10年近く前からずっと、世の中にはこういう本が必要だろうと思い続けていた内容です。

その分、内容が古いように見えるかもしれません。確かに、本書の内容の大半は、15年以上前の本に書いてあってもおかしくありません。というより、15年くらい前にこんな本があったら、私自身がもっと実感を持ってWebアプリケーションを理解できたのに、という思いが本書の出発点です。
ドッグイヤーのIT業界、そんな古臭いことなら今から勉強しなくても、と思う人もいるかもしれませんが、むしろドッグイヤーで新しい技術が次々と現れて消えるこの業界で、15年前から現在まで有効だった内容であれば、今後もそれなりに長期にわたって有効であり続ける可能性が高い、と言うこともできるでしょう。なにしろ、HTTP/2になったって、HTTPのGETやPOSTやリクエストヘッダやレスンポスヘッダが変わったわけでもありません。

本書の対象読者は、Webアプリケーションをこれから作ろうとしている人、または既にWebアプリケーションを作っているがいまひとつ何がどうなっているのか納得できない人です。「もう自分でコードを書くことはめったにないが、お客様との仕様調整は行うアラフォーのおじさん」も、できもしない仕様をお客様と握ってきて現場のプログラマがひどい目にあうことを避けるため、ぜひ読んでいただきたいと思います。