久里浜式アルコール依存度スクリーニングテストの配点はおかしくないか

 アルコール依存症の判定方法としておそらくもっともメジャーである久里浜式アルコール依存度スクリーニングテストですが。
 私自身が「治療が必要」判定が出るから言うのではないですが、これの配点、いくらなんでもおかしくはないですか。
 配点はこちらのページとかで見られるのですが、

  • 「せめて今日だけは酒を飲むまいと思っても、つい飲んでしまうことが多い」なんてのは、「どれぐらい酒を飲むまいと思うのか」というところで主観が大きく入るし、
  • 「適量でやめようと思っても、つい酔いつぶれるまで飲んでしまう」というのも、どれぐらい強くやめようと思うのか、という違いがあるだろう。明日早起きしないと10億円の仕事がパーになる、という状況で、二日酔いで起きられないレベルまで飲むのはバカでしょうが、ちょいと一杯のつもりで居酒屋に寄ったら隣のきれいなおねえさんとの会話が弾んで、みたいなケースでは、そりゃ一杯じゃ帰りませんよわたしゃ。

 これらの配点が3.2とか2.2とかで、このへんにチェック付けちゃったら簡単に「重篤問題飲酒群」にされてしまうのに対し、

  • 「酒がきれたときに、汗が出たり手が震えたり、イライラや不眠など苦しいことがある」が0.8
  • 「酒の上の失敗で警察のやっかいになったことがある」が0.5

ってのはどうなんでしょう。少なくとも私には、こっちのほうがずっと重大な問題に見えるんですが。
How about your DRINKING?によれば、

さらにいうと「赤ら顔の大酒飲み」とか「酒が切れると手がふるえる」というイメージでもって,これが「アル中(アルコール依存症)」と思っていると大間違いです.もちろん,質問項目のなかには,「酒が切れると手がふるえる」とか「大酒を飲む」とか,いかにもっていう質問もありますけど,あなたの飲酒が問題飲酒かどうかの最重点ポイントは「酒で人間関係を悪くしていないか」なんですね.  

 とのことですが、人間関係は周りの人間に依存するし。酒飲んでると飲み仲間とは仲良くなれますよ。

 まあ、私は、吾妻ひでおの「失踪日記」の表紙裏インタビューにある

朝起きたら飲んじゃう。朝二合、昼三号、夜一升くらい飲んでて。飯は食べれないし、翌朝やっぱり吐いちゃう。

という言葉を信じて、「俺はまだまだ大丈夫」と思っておくことにします。
 …とはいえ最近はちと不健康な(荒んだ)深酒が多くて、いかんなあと思っているのですが。