宗教はアヘンだと言ったのはマルクスだったっけか

先日の日記にRintaさんからトラックバックをいただき、そこから辿って読んでしまったのですが。

http://marcon.g.hatena.ne.jp/Marco11/20070810/1186725984

このままだと日本人の宗教アレルギー体質は改善されず、日本人の人生は永遠に救いのないままである。極端な意見だと感じる人もいるだろう、しかしそういうあなた個人に問いたい。あなたの人生に救いはありますか?あなたは幸福ですか?あなたは自分が幸福に生き幸福に死ぬためのノウハウを持っていますか?自分に自信を持って前向きに生きていけていますか?これらの問い全てに「イエス」と答えられるのならば問題ないのですが、もしそうでないなら、あなたに必要なのは宗教であり、宗教アレルギー体質の改善である。ちなみに個人的にオススメなのは「イエス」なんですけどね。

…なんて傲慢な物言いだろう。
甘やかされたガキじゃあるまいし、世の中、うまくいくことばかりでないのは当たり前で、不幸に感じることもある。それは当たり前の話。
たとえば漫画家目指している人がなんども新人賞に応募しても落選続きとか、文学を志し(以下同様)とか、身近な誰かが亡くなれば悲しいし地震水害等の天変地異に突然襲われることもある。37歳フリーター貯金も親の遺産もなしなら、この先の人生を不安に思ってむしろ当然。
もし、「宗教」が、こういった不幸や不安をすべて解消し、人生ヘラヘラ笑って暮らせるようにするものなら、そんなもんは酒か麻薬と同じですわな。
日本人が脱却すべきは「宗教アレルギー体質」ではなくて、「宗教コンプレックス」ですね。宗教な人の言うことに、なにか過剰な権威があるかのように思ってしまう症状。これは日本に限らず世界的に言えることだと思いますが。

私は、内心の自由は誰からも犯されることはあってはいけないと考えるので、松永さんへのバッシングはよくないと思う(以前このへんに書いた)。しかし、神様なんぞ信じないこちらにも思想信条の自由も表現の自由もあるはずで、「おまえらが不幸なのは宗教を信じてないからだ」と言わんばかり(っていうか言ってるよねこりゃ)の言説にははっきり不快感を示しておきたいと思う。