(ネタバレ注意)シン・ゴジラを観たのだけど、いろいろ気になって気になって

シン・ゴジラ、公開2日目7/30にIMAXで観てきました。
Twitterでもはてな界隈でもかなり話題になっていて、なんか書くなら今しかないか、ということで書きますよ。

私は、エヴァも観てるしトップをねらえに至っては特に5話6話なんてだいたいセリフ暗記してるような人間なので、シン・ゴジラも、ああ庵野監督の映画だね、ということでおおむね楽しめましたが、あまり一般受けする映画ではないのではないかなあと思った。なにせ視点のほとんどは現場でなくて会議室ですし、おっさんの顔のアップばかりで、なんというか、暑苦しい。

ただ、私が観てて気になったのはそんなことではなくて。

以下、ネタバレ注意!!

ゴジラには、通常兵器が効いたわけですよ。大型貫通弾MOP IIで背中の外皮に穴を開けて出血させるところまではできていた。もちろん、この攻撃のあと、ゴジラのビーム攻撃で手痛い反撃を食うわけですが、このビーム攻撃にはエネルギー制限があって、そう連続して撃ち続けられるわけではないことは劇中で語られている。だったら、血液凝固剤作戦の序盤で実際にやったように、在来線爆弾とかで連続攻撃を加えてビームを使いきらせた状態でMOPを大量にぶち込んでいたら、何も核を使わなくても殺せたのではないか。いや、それで殺せるかはともかく、あんなの街中に2週間も放置するか?

こういうことが気になってくると、普通なら「まあ娯楽映画だしな」で流せることも気になってしょうがない。血液凝固剤、あんなものを口からホースで流し込んだとして、普通、飲むか? 酔いつぶれた酔っ払いに水を飲ませようったってそううまく飲んでくれるもんじゃない。微量でも喉を通れば殺せるようなものならともかく、製造が間に合わなくてフランス経由で核使用を1日待ってもらったぐらいだから、製造した量の大部分(劇中では70%と言ってたっけ)が飲み込まれなければいけないんだろう。到底可能とは思えないし、だいたい敵は口からビームを吐くのに口元に悠長にクレーン車集合させてどうしようって感じだし(実際ビーム吐かれてたし)、だいたい口を閉じただけで終わりではないか(実際口閉じてたし)。

それにあれ、一貫して「血液凝固剤」と呼ばれてたと思うんだけど、なんで最後は凍るんだよ。

そもそもの話として、ゴジラは何しに東京に来たんだっけ。別に目的はなく迷い込んだだけかもしれないけど、途中で冷却のために海に戻って、それからまた上陸してきたんだから何かしらの目的があるはずだよね。たとえば、原発の核燃料でも食いに来たのなら、うまいこと撒き餌して海に戻ってもらう、という方法も取れたのではないか。そういうことを劇中でだれも言いださないのも不思議であった(海に戻った理由は気にしたくせに)。

こういうことが気になってくると、なかなか素直に楽しめないものです。

なお、公開2日目7/30 18:00〜の回(109シネマズ名古屋IMAX)では、上映後、特に拍手は上がりませんでした。エヴァ破の時には拍手があった*1から別に名古屋人がノリが悪いというわけではないと思いますが。

さて、最近のブログ記事では、何かしらかこつけて拙著「Webサーバを作りながら学ぶ 基礎からのWebアプリケーション開発入門」の宣伝をしてきたのですが、今回ばかりはかこつけるネタも見当たらないけど宣伝はするよ!

よろしくお願いいたします。

*1:Qの時は困惑したようなどよめきだけであった。